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「墨のゆらめき」あらすじ感想 著者:三浦しをん 書(文字)を中心に関係性を深める正反対の2人に感動

墨のゆらめき

あらすじ感想

書籍情報

出版社:新潮社

発売日:2023/5/31

著者:三浦しをん(舟を編むまほろ駅前多田便利軒風が強く吹いている 等)

墨のゆらめき [ 三浦 しをん ]

価格:1,760円
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感想(3件)

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「墨のゆらめき」あらすじ

都内の老舗ホテルに勤務する主人公の続力(つづき ちから)は、

招待状の宛名書きを新たに引き受けた書家、遠田薫を訪ねるところから物語が始まります。

そこで、遠田薫の副業としての手紙の代筆を手伝うことになります。

代筆業務は、依頼者に代わって手紙の文面を考え、依頼者の筆跡を模写するというもので、

続力が文面を考え、それを遠田薫が代筆する形で進めていきます。

続力と遠田薫は、生き方や考え方が対照的な二人だが、

お互いの存在を認め合い、深い友情を築いていきます。

物語は、実直なホテルマンと破天荒な書家との交流を中心に、

人の思いを載せた「文字」の魅力や、手紙の代筆という特異な仕事を通じての人間関係の深まりを描いています。

「墨のゆらめき」感想

続力(ホテルマン)と遠田薫(書家)という、全く異なる二人の男性が中心に物語が進みます。

職業だけでなく、生きてきた道のりや考え方等も正反対ですが、

交流を通じて、人と人との繋がりの大切さや、文字一つ一つに込められる深い感情を感じ取ることができました。

代筆を請ける話はとても面白く、笑いの要素も含まれているのですが、

代筆を頼んだ側の人間模様だけでなく、中心の二人が代筆を通じてお互いを理解していくような感覚でした。

この二人を通じて、仕事の中での人間関係や、人と人との繋がりの大切さを感じさせられました。

遠田薫の「また来いや」という言葉がイイ。

是非読んでみてください。

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