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「暃(5a73)」あらすじ感想 著者:詠坂 雄二 暃もじの秘密が気になってページをめくる手が止まらなくなる

「暃(5a73)」

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書籍情報

出版社:光文社

発売日:2022/7/20

著者:詠坂 雄二

5A73 [ 詠坂雄二 ]

価格:2,200円
(2023/6/20 11:03時点)
感想(3件)

「暃(5a73)」どんな本

謎の事件とその解明を描く詠坂雄二の異端の傑作です。

物語は、一見関連性のない不審死(自殺)が起こり、

その共通点が「暃」という文字が遺体のどこかに記されているということから始まります。

この文字は通常存在しないはずのもので、

JISコード「5A73」によりパソコン等で表示可能な「幽霊文字」です。

※幽霊文字は典拠不明で読み方も意味も存在しない感じの事

刑事たちは、この謎の文字が残された現場で新たな死者を見つけると、

事件の手掛かりを探し始めます。

しかし、この文字が一体何を示しているのかは、物語の最後まで明らかにされません。

本作は、読者に新たな視点を提供しながら、物語の定石を絶えず覆す一冊となっています。

​一文字の漢字だけをテーマに描かれた作品でかなり異質なものと言えます。

感想

まずはテーマがかなり興味を引きました。

幽霊文字というものを知らなかったですし、

読み方や意味のない漢字がなぜあるのかも不思議です。

登場人物が読み方や意味を考えるシーンが多いのですが、

それも読んでいて楽しいところです。

ミステリーやサスペンスというようなイメージで読んでいたのですが、

どちらかというとホラー要素の方が強い作品です。

正直いうと、テーマや事件の内容に比べて最後のオチは「???」でした。

そのオチだったら何でもOKだよね。って何かモヤモヤしたまま読み終えた感じです。

しかし、テーマも斬新で今までにない感覚の本でしたので、

内容は楽しめると思います!

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