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『毒をもって僕らは』著者:冬野 岬 冴えない高校一年生の道歩と余命数か月の綿野の出会いと別れの物語。

『毒をもって僕らは』

『毒をもって僕らは』著者:冬野 岬

書籍情報

出版社:ポプラ社

発売日:2023/3/15

著者:冬野 岬(「毒をもって僕らは」で第11回ポプラ社小説新人賞特別賞受賞)

毒をもって僕らは (一般書 417) [ 冬野 岬 ]

価格:1,760円
(2023/6/20 18:31時点)
感想(0件)

『毒をもって僕らは』どんな本

冴えない高校生の木島道歩は尿管結石で入院してしまう。

クラスで最下層カーストにいると自覚していたので、死にたいと思うくらい凹む。

病院で綿野という少女に話しかけられ、

この世界の不幸せなことを教えてほしいと言われる。

それから、様々な不幸を綿野に話しながら、距離を縮めていく。

登場人物は個性的で全員性格が悪い。

物語全般がネガティブな言葉が多い。

でも綿野のこんな世界でも「生きたい」という想いが伝わってくる物語。

感想

二人の関係は病院で出会っただけではないのですが(読んで確かめてみてください)、

何か心が繋がっている印象でした。

二人ともポジティブな言葉を言うわけでもなく、

でも同じ想いを共有している、

そんな飾らないありのままの空気が綿野も心地よかったのかなと思いました。

世界は全てがきれいでは無いし、汚い事もたくさんある。

でも、どんな世界でも生きていくこと、そんなメッセージを感じました。

最後のメモにはやっぱり泣きました、是非読んでみてください。

ただ、主人公の道歩の不幸具合が凄まじ過ぎるな、という印象です。

そんな世界でも「生きたい」というのがこの話の根幹なのだと思います。

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