2023年5月10日
『「死んでもいいけど、死んじゃだめ」と僕が言い続ける理由』著者:大空幸星
「死んでもいい」という言葉だけ聞くと、自殺を勧めているように見えますが、
自殺は生きる権利を失うこと、死んじゃだめだけど、
その道を残しておくことで心が楽になる事がある、という理論でした。
著者の大空さんの過去の体験から今の活動に至るまでの経緯が書かれており、
だからこそ、誰かに頼っていいんだ、という言葉がとても響きました。
出版社:河出書房新社
発売日:2022/8/27
著者:大空幸星
「死んでもいいけど、死んじゃだめ」と僕が言い続ける理由 あなたのいばしょは、必ずあるから (14歳の世渡り術) [ 大空 幸星 ] 価格:1,562円 |
NPO法人「あなたのいばしょ」の、
理事長をされている大空幸星さんが書いた本です。
家族との確執や死にたいと思ったこと、実際に死のうとしたこと、
そして救ってくれた大人との出会い、
それらの過去が赤裸々に語られております。
その経験があるから、
死ぬという選択肢を消さないからこそ、「いま生きること」を選べる場合がある。
という言葉につながるのだと思います。
経験をもとに今辛い人に対して様々な言葉を投げかけてくれる本です。
私自身、孤独を感じている最中だったので、
少し救われたような気持ちになりました。
「消えたい」と思ったことがある方は多いのでは無いでしょうか。
そんな時に誰でもいいから頼れるかどうか、
恥ずかしいとか、関係が崩れたらどうしようとか、
そんなことよりもまず全て打ち明けて頼れるかどうか、
それが重要だと感じました。
今の私にも出口はあると信じて、
いつか幸せになれると信じて、
生きていこうと思いました。
本との出会いで救われることもありますね。